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軽井沢の歴史とパンの香りが重なる場所「フランスベーカリー」の物語
2025年8月3日(日)放送のグルメバラエテイ番組「ベスコングルメ」で、羽田美智子さんととにかく明るい安村さんが訪れた軽井沢。最後の目標のお店まで歩いてベストコンディションにして美味しいお店でキンキンに冷えたビールを飲むいい感じの番組です。その途中での番組内で「世界的スターが愛した老舗ベーカリー」として紹介されたのは、旧軽井沢銀座にある「フランスベーカリー」です。「ベスコングルメ」で紹介され、改めて注目を集める軽井沢の老舗ベーカリー「フランスベーカリー」。単なるパン屋に留まらない、この店の深い歴史と、パンに込められた情熱について、その物語を紐解きます。
世界的スターが愛した軽井沢のシンボル
旧軽井沢銀座のメインストリートに、ひっそりと佇む緑色のテント。ここが、ビートルズのジョン・レノンが愛したパン屋「フランスベーカリー」です。
ジョン・レノンとオノ・ヨーコ夫妻が、避暑地として軽井沢を訪れていた際、万平ホテルに滞在しながら毎日この店に通い、パンを買い求めていたというエピソードは、今や軽井沢の歴史の一部となっています。彼が愛したパンを求めて、今も世界中から多くの人々が訪れます。パンを通じて、時代を超えた繋がりを感じられる場所。それが「フランスベーカリー」なのです。
創業者が築いた「真心」のパン作り
「フランスベーカリー」の歴史は、1951年に遡ります。創業者の田村寅次郎氏は、軽井沢の老舗ホテル「万平ホテル」でベーカーチーフとして腕を振るった人物です。
彼は、軽井沢の澄んだ空気と水、そして最高品質の小麦粉という恵まれた環境を最大限に活かしつつ、最も大切なのは**「真心をこめて作ること」**だと考えていました。この揺るぎない信念は、二代目、三代目へと受け継がれ、今も変わることなくパン作りに息づいています。一つひとつのパンに宿る、作り手の温かさと真摯な想い。それが「フランスベーカリー」のパンが、時代を超えて愛され続ける理由です。
「フランスベーカリー」で必ず味わいたい絶品パン。イートインもあり
お店のショーケースには、長年のファンを魅了し続ける定番商品が並びます。ジョン・レノンが愛したパンから、地元の人々に親しまれる日常のパンまで、どれもが「真心」を込めて作られた逸品です。
1. 伝説の「フランスパン」
ジョン・レノンも好んで食べていたと言われる看板商品です。天然酵母を5日間かけて発酵させるという、手間と時間をかけた製法が、独特の風味と食感を生み出します。外はカリッと香ばしく、中はもっちりとした食感。シンプルながらも深い味わいは、バターやジャム、チーズなど、何を合わせても最高のハーモニーを奏でます。
2. サクサク食感がたまらない「塩クロワッサン」
テレビ番組でも度々取り上げられる人気の「塩クロワッサン」は、表面にまぶされた塩の結晶がアクセント。バターの芳醇な香りとサクサクの生地、そして程よい塩味が絶妙なバランスで、多くのファンを虜にしています。
3. 日常を豊かにする「パンロール」と「イギリスパン」
ミルクと卵をたっぷりと使用した「パンロール」は、しっとりとしてコク深い味わいが特徴。また、創業当時から変わらないレシピで作られる「イギリスパン(角食パン)」は、ほんのりした甘さと優しい食感が、毎日の食卓に寄り添ってくれる一品です。
4. 贅沢な見た目と味わいの「アップルパイ」
口コミで高い評価を得ているのが、りんごが丸ごと5つも並んだ豪華な「アップルパイ」。見た目のインパクトはもちろん、りんごのジューシーな甘酸っぱさとパイ生地のバターの風味が絶妙にマッチします。
店舗情報とアクセス
- 店舗名: フランスベーカリー
- 住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢旧軽井沢618
- 電話番号: 0267-42-2155
- 営業時間: 火・水・木・金・祝日 8:00〜17:00
- 定休日: 木曜日(夏季は無休)
- アクセス: JR軽井沢駅から1,847m(徒歩や自転車でもアクセス可能です)
- 公式ウェブサイト: https://french-bakery.co.jp/
軽井沢の自然を感じながら、歴史と伝統が詰まった「フランスベーカリー」のパンをぜひ一度味わってみてください。旅の思い出に、心温まるパンとの出会いが待っているはずです。